Engineer & Staff interview - エンジニア&スタッフインタビュー

S.T. さんは、管理本部・経営管理部の人事給与担当。ITエンジニアをサポートする側の立場にいます。具体的に、どのようなことに尽力しているのか、パートナーの組織や人事制度の特徴をお聞きしました。一方、アフター5では日本舞踊の師範をされており、仕事とプライベートをどのように成り立たせているのか、合わせて伺いました。

管理本部 経営管理部 人事給与担当 S.T. さん 管理本部 経営管理部 人事給与担当 S.T. さん

東京都生まれ。中学・高校・大学と一貫校で過ごし、大学では生涯発達心理学を学ぶ。第二新卒として株式会社パートナーに入社。システム部のアシスタントとしてITエンジニアの管理サポート、社内イベントでは司会なども担当する。その後、管理本部・経営管理部に異動し、人事給与担当として活躍中。幼少時より日本舞踊を習い、28歳の若さで師範となる。その他、ピアノ・声楽など多芸多才。

01.システム部のアシスタントから、人事給与担当へ

芸能活動と並行して過ごした
学生時代

芸能活動と並行して過ごした学生時代

―― パートナーに入社するまで、どのようなキャリアを過ごされたのですか。

2歳の頃から日本舞踊を習い始め、中学・高校時代には演劇や音楽活動に取り組み、大学進学後もドラマ出演など、芸能活動を続けていました。我が家は祖父母の代から伝統芸能の家系ということもあり、普通に就職はせず、卒業後は生活費のために、経済産業省の非常勤職員として事務の仕事に就いていました。
しかし、非常勤では生活が安定しないため、「日本舞踊の師範になる」という目標のためには、やはり安定的な仕事が必要と考えるようになりました。縁あって、第二新卒としてパートナーに事務職として入社しました。

―― 当初、どのような部門に配属されたのですか。

入社した当時は、営業部と連携してエンジニアのマネジメントなどを行うシステム部という組織に配属され、エンジニアへの業務連絡や、有休の管理をするなど、幅広く仕事をしていました。社内行事の準備や司会進行などの役割も担当していました。社内行事の司会は大変でしたが、行事が無事に終えるとやり切った感がありましたね。その仕事を4年半、務めました。

―― 社内行事というのは、どういう内容でしたか。

お客様先での勤務だと、会社への帰属意識が芽生えづらいため、会社の状況を共有し、相互のコミュニケーションが図れるような場をもっています。コロナの前は月に1度、本社で部会を開催し、年に2回は大きな会場を借りて、全体会議と懇親会を行っていました。懇親会では、外勤者と内勤者が交わり、交流会やゲーム大会などを楽しんでいました。参加率は非常に高かったです。

当時の人事給与担当者が産休・育休に入ることになり、早急に後任が必要ということで、私がシステム部と兼務で人事給与担当の仕事をすることになりました。しかし、私は給与については全くの門外漢で、急遽、猛勉強する事態となりました。引き継ぎの時間がほとんどない中、業務に必要な研修を受けたり、社会保険労務士の方に毎日のように電話をかけるなどして、なんとか仕事ができるようになっていきました。
人事給与の仕事は、非常に細かいため、初心者では、ときにはミスが出ることがありますが、そんな時には、問い合わせ内容をしっかりと確認して、最優先で対応してきました。 現在はシステム部から離れ、人事給与担当の仕事に専念していますが、システム部時代から私のことを知っているエンジニアの方たちは、気軽に連絡をくれます。初めから人事給与担当の仕事だったら、直接連絡を取り合うことは少なかったと思いますので、システム部の経験は非常に良かったと思っています。

02.風通しの良い風土が、パートナーの特徴

評価制度や福利厚生も充実

評価制度や福利厚生も充実

―― パートナーという会社は、どのような特徴がありますか。

まず、風通しが良い会社だということ。エンジニアが希望する業務内容を直接、営業担当者や所属長に言いやすい雰囲気があります。上下関係の壁がなく、直に自分の希望を話しやすいのです。私自身も年々、会社の雰囲気が丸くなっていく感じを覚えます。

また、上司が部下の話をよく聴いていると思います。それは、提案する案件などについても同様。実際にとおるかどうかは別として、とにかくちゃんと話を聴いてくれる上司がいるのは、部下として仕事をしやすい環境にあることは間違いありません。

―― 制度・施策面ではどうでしょうか。

エンジニア経験が浅い方が入社した場合、賃金の面ではスタートの時点では必ずしも高い水準にあるとは言えないかもしれません。しかし、当社は評価制度が充実しています。現場や社内での評価に応じて、賃金がちゃんとアップします。また、エンジニアが交渉しやすい環境も整備されています。頑張って結果を出したら、それが賃金にダイレクトに反映されるのが、大きな特徴と言えます。

福利厚生に関しては昨年、ウイルテックグループに入ったことで、加盟する健康保険組合が変わってしまったことで、補償内容が条件的には悪化した部分がありました。そこで、減少した部分については早急に制度を再構築し、補填できるよう対応しています。例えば、健康診断は基本的な診断項目が以前と比べ減ってしまったので、減少した部分を全て会社が補てんしています。安心して仕事をしてもらうためには、健康面でのサポートは不可欠だからです。 また、今まで利用することのできた保養施設が利用できなくなった分、全国どこでも一律に利用できるよう、旅行費用として年間で2万円を保障する制度を新設しましたが、社員からも好評です。

03.社内コミュニケーションを常に意識

ルーチン業務だからこそ、
ミスを起こさない

ルーチン業務だからこそ、ミスを起こさない

―― 現在、注力している事項には何がありますか。

当たり前のことですが、給与を決められた日に、きちんと所定の口座に所定の額を振り込むこと。社会保険や税金への対応なども同様です。月次・年間を通じてコンスタントに対応しなくてはならないため、社会保険労務士の方に相談しながら、気を付けて行っています。

給与が正確に支払われなくては、エンジニアは安心して仕事をすることができません。ルーチン業務だからこそ、ミスをしないように、毎日の仕事に取り組んでいます。

そして、システム部にいた時から心掛けていることですが、エンジニアの方からの相談には、しっかりとコミュニケーションを取ること。どんなに忙しい時にでも、きちんと対応することを常に意識しています。

私の場合、仕事に集中すると、周囲に対してかたい対応となっているのではないかと、意識することがあります。ですから極力、柔らかく丁寧にコミュニケーションを取ることを心掛けています。

―― その他、意識されていることはありますか。

会社に対する帰属意識は以前と比べて高くなっていると感じますが、ほとんどのエンジニアはお客様先で就業していますので、「交流する場」みたいなものが増えればいいように感じます。

コロナ禍の状況を考えると、当面はWebによる対応が主となります。お互いにある程度、基盤ができている場合はいいのですが、初めからWebや電話だけの対応だと限界があります。コロナ禍が落ち着いた状況となったら、社内行事を復活させたい。それも以前やっていた全体会議などとは別に、エンジニアが帰社することが楽しみとなるような「仕掛け」ができないかと思っています。やはり、人と人とのコミュニケーションにおいては、Face To Faceが大事だと思うのです。

04.ITエンジニアはコミュニケーション力が大切

「所作」(振る舞い)や
「話し方」の面で、
何かしらのサポートが可能

「所作」(振る舞い)や「話し方」の面で、何かしらのサポートが可能

―― エンジニアには、どのような課題があるとお考えですか。

技術力はあっても、コミュニケーションが苦手なエンジニアがいらっしゃいます。「自分が技術的にはできることなのに、それをうまく伝えられない」というようなことです。そこで、コミュニケーション力を改善できるような施策・対応ができないかと思います。私は、技術はよく分かりませんし、技術的なお手伝いはできませんが、就業するに当たり、「所作」(振る舞い)や「話し方」の面では、何かしらサポートができるように思うからです。

例えば、「姿勢」。姿勢が悪いと、話がうまく伝わりません。背中が丸くなると首が曲がり、声が詰まります。さらに、その姿勢で相手を見ると、眼がギョロっとなりがちです。このような姿勢でコミュニケーションすると、仮に同じスキルの人がいたとしたら、姿勢が良く、はつらつと話す人の方が仕事を円滑に進められると思います。

―― 仕事に姿勢は関係ない、と考える人がいるかもしれません。

しかし姿勢が悪いと、話が聞き取りづらいのも事実なのです。このような姿勢や礼儀・マナーに関する対応・改善という点では、長年、日本舞踊を習ってきた私だからこそ、何かお手伝いできることがあるのではないかと感じているのです。
本人の「技術」「スキル」とは別の問題として気づきを与える必要があるかもしれません。外部研修も受講してもらっていますが、このような部分はカリキュラムに入っていないようです。

外部人材として就業する場合、スキルや経験の浅い若手のエンジニアだと、一緒に仕事をしたいと思ってもらえるかどうかは継続的に就業し、スキルや経験を積んでいくための大きなポイントとなります。その点からも、「対人関係力」「コミュニケーション力」という側面で、姿勢や話し方は重要なのではないでしょうか。それは、お客様や就業先での組織の活性化にも貢献出来るように思います。

―― まさしく「所作研修」ですね。御社に限らず、これからの人事・能力開発部門には必要不可欠な事項のように感じました。

伝えるという点からすると、これはスタッフ部門にも言えます。例えば、せっかく有用な評価制度を作っても、その意味がエンジニアにしっかりと伝わっていけなければ、効果半減です。例えば、自己評価という項目に記入しない人がいるのは、その意味(重要性)をしっかりと伝えていないことが原因の一つです。その結果、評価が適正にできなければ残念です。評価制度もエンジニア本人のための制度であるということを、分かりやすく明確に伝えて、理解してもらうことがとても大事だと思います。

05.日本舞踊の経験・魅力を仕事に活かす

「所作」が、面談力や
対人関係力の
向上に
参考になる

「所作」が、面談力や対人関係力の向上に参考になる

―― 日本舞踊の師範であるとお聞きしましたが、プライベートではどのような生活を送られていますか。

勤務時間は9時~6時で、現状は、リモートが週2日、出勤が週3日です。給与関係の仕事のため、役所関連への対応があるのでフルリモートは難しいですね。その点、銀座に本社があるのは便利です。会社の前に「歌舞伎座」がありますので、歌舞伎が好きな私は、仕事が終わった後、「一幕見」によく行きます。実は私がパートナーへの入社を決めた理由の一つは、この立地だったんです。(笑)

日本舞踊の稽古は平日に1回、土日どちらかに1回の週2回あります。自分が教わるために、平日は2時間ほど稽古を受け、土日は、師匠の代わりに私が代稽古を担当して教えています。教える相手が多い時には、5~6時間通しでやることがあります。

―― 日本舞踊の魅力は何ですか。

「堅苦しい」「しきたりが多い」など正直、10代の頃はその魅力がよく分かりませんでした。しかし、続けていく中で、日常の中に一定の形ができていることを実感し、日本舞踊の魅力を強く感じるようになりました。姿勢や礼儀・マナーなどは大切ですが、日本舞踊を踊ることにより、「所作」が自然と身に付くのです。「所作」とは、着物を着た時に着崩れしないようにするための「動き」。つまり、着崩れしないように動いた結果、所作が美しくなるのです。

大学4年生となって皆が就職活動を始めた時この魅力に気づきました。女子大でしたから、姿勢や礼儀・マナーを教える講座がありましたが、日本舞踊で習得したこととの「レベル差」が大きかったのには驚きました。日本舞踊の持つ力を見直すと同時に、「師範となりたい」「弟子を取れるようになりたい」という気持ちが改めて強くなりました。

「28歳までに師範になる!」という目標を掲げ、以降、仕事と稽古づけの日々が続きました。特に師範の試験を受けた時は、人事給与担当に異動となった時期でもあり、日中は仕事、行き帰りの電車の中では人事給与の勉強、そして家に帰ってからは日本舞踊の稽古など、本当に忙しい毎日だったことを覚えています。

そして、頑張った甲斐あって28歳で師範となることができたのです。今度は、人事給与担当としての知識・スキルを向上させていくために、社会保険労務士の勉強に取り組もうと考えていますが、現実はなかなか難しいですね。

―― これから入社してくる人たちに、伝えたいことはありますか。

会社に入って、「自分に合わない」と感じたら、すぐに辞めてしまう人がいます。また、何か言われると「もうダメだ」「自分には才能がない」と思い込んでしまう人が少なくありません。

私自身、全く何も知らない状況でパートナーに入社しました。「最低3年」と言いますが、せめて「最低1年」は、とにかく頑張ってみること。そうすると、初めて気づくこと、価値とか楽しさ、やりがいなどが出てきます。何ごともすぐに判断してあきらめないことではないでしょうか。

よく、勉強する時間がないという声を聞きますが、当社は過剰な残業を強いることはありません。エンジニアの労働環境には配慮しています。学ぶ時間はとれますし、やろうと思えば、できる環境です。事実、当社では未経験でも頑張って目標を立て、夢を実現している人がたくさんいます。

最初からやりたいことが明確に決まって入社してくる人は少数です。私自身、趣味と実益は違うと実感しています。一番やりたかったことが職業になっているかと言えば、違います。でも、後悔はしていません。良い意味で、割り切ること。就職してからいろいろなことを経験し、そこから学び、人は成長していくからです。

パートナーは学ぶ環境を用意しています。私自身、エンジニアを支える環境作りが、大きなモチベーションとなっています。パートナーでは、コロナ禍で、自宅待機となった場合でも、給料は100%保証します。一方で、Eラーニングも充実させています。社員が自ら勉強する機会を用意し教育訓練の期間としていますので、ぜひ活用してください。

―― 仕事の一段落した時こそ、チャンスであるわけですね。今後、エンジニアをサポートしていく中、日本舞踊の「所作」をベースとした S.T. さんの研修企画を期待しています。

インタビュー風景

インタビュアー:人材マネジメント・ライター 福田敦之

インタビューを終えて

「所作」をベースにしたヒューマンスキル向上が、エンジニアを支え、育てていく

S.T. さんは入社以降、システム部や人事給与担当の仕事を通じて、長くパートナーのエンジニアを支えてきました。日本舞踊を中心としたさまざまな活動を通じて、日常生活のみならず、仕事を進めて行くための「所作」を身につけていることが、その「拠り所」となっている点がよく分かりました。そうした S.T. さん独自のヒューマンスキルが、今後、パートナー、エンジニアの皆さんを強く支えていくのではと、強く感じました。

福田敦之
人材マネジメント分野を中心に、ライター として取材活動を行いながら、人事・教育関連の主要専門誌やWebサイトへと執筆。他方、ベンチャー企業 に対する人事・教育コンサルティング、人事制度設計・導入、大学等での講師を歴任している。